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プラントエンジニア、目指します!

知識も熱意もないけれどプラントエンジニアリング会社へ就職してしまったから頑張ってみるブログです。たまに息抜きの日記なども。本題と逆転しないよう注意せねば。

【出版禁止】 考察 その1

『出版禁止』は、長江俊和著の小説です。

数回にわたり、この小説の考察やら解説やらを書いていきます。

 

内容を知らない人のために、楽天ブックスの紹介文はこちら

考察を読みたい!という方はすみません、スクロールして下さい)

社会の暗部を暴き続ける、カリスマ・ドキュメンタリー作家の「心中事件」。相手は、有名女優の妻ではなく、不倫中の女だった。そして、女だけが生き残る。本当は、誰かに殺されたのではないか?「心中」の一部始終を記録したビデオが存在する。不穏な噂があったが、女は一切の取材に応じなかった。7年が経った。ひとりのルポライタが彼女のインタビューに成功し、記事を書き上げる。月刊誌での掲載予告。タイトルは「カミュの刺客」。しかし、そのルポは封印されたー。いったい、なぜ?伝説のカルト番組「放送禁止」創造者が書いた小説。

books.rakuten.co.jp

 

紹介文にあるとおり、『放送禁止』というTV番組の創始者が書いた小説。

「事実を積み重ねることが必ずしも真実に結びつくとは限らない」をテーマにした番組。

至る所に引っかけがあり、ただ見ているだけでは分からない。何度か見て、違和感を感じて考え、やっと気付く、、、怖くて面白い事実に。

私はそんな番組にはまり、小説も読んだ口です。

 

そして、この小説も期待を裏切らず大変面白かった!

2度、3度読み返した小説は初めてです。。。

 

が、しかし、、、『放送禁止』は最終的に解説サイトを見て終わっているのですが、活字のためか『出版禁止』は解説サイトが少なく、また納得していない!

そこで複数回にわたり、疑問点や考察について書きたいと思います。

 

 

!!!ここから先はネタバレしかありません!!!

(反転していません、スマホで読みずらいのでね、ご注意を)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

◆他サイトでも見掛けた箇所

若橋呉成(わかはしくれなり)⇒ われはしかくなり ⇒我は刺客なり

新藤七緒(しんどうななお)⇒ どうなしおんな ⇒胴なし女

森角啓二(もりかくけいじ)⇒ ?

 

アナグラムってやつですね。森角だけ残念ながらわからない。

作中で仮称なのはこの三人です(正確にはもう一人居た記憶あり、ただ脇役の脇役だったので気にしてないことにしました)

 

若橋呉成を誰かが呼ぶときの「□□さんですか?」⇒刺客刺客

これはまぁ著者の言葉遊び、もしくは偶然ですね。

なぜなら若橋が自分がカミユの刺客であると気付くよりずっと前、七緒に初対面のとき

呼ばれていますから。

 

文頭を読むとできる言葉

・私は、七緒をころした

・七緒は、生首

長江さんの解説で気付きました。怖いです。

けれど他に同じ読み方で文章になる個所は見付かりませんでした。残念。

 

表紙の絵が天地逆

刺客は反対だ、と言いたいのでしょうか

正直しっくりこない(他で十分わかるため、もっと言いたいことがあるような…)

 

◆疑問点一覧

電子書籍で読んだのですがページ番号がわからない…ご容赦下さい

 

1、熊切の遺書で「セカイを敵に回しても…」と世界を片仮名表記する理由

2、七緒はレモンティーばかり飲む?

3、小説初めの方、心中の一例記事の内容。「Y市の専門学校生(十八)と、交際相手のみ草加市の無職女性(十八)」と、女性の方だけ市を表記した?

  (これは私が無知なだけかもしれないため、後に削除するかもしれない)

4、七緒の母はいつ亡くなった?七緒の証言で2年と3年の両方ある。

5、七緒の父は本当に自殺している?(扱いが雑なような…母も葬儀で泣かなかった)

6、熊切の3作品「死槌」「日出ずる国の遺言」「INU」の意味

7、永津佐和子は七緒の策略に絡んでいた?

8、若橋が山荘を初めて見学した翌日(2009年11月24日)。若橋はなぜ朝起きられなかった?

9、七緒の古い家(地盤沈下による畳の傾き)、古い車は何か意味がある?

10、七緒の手料理の「味の濃い地鶏」「食べない七緒」「冷蔵庫だけ新しい」は違和感あるが、何か意味がある?

11、若橋は熊切に対するリスペクトが揺らいだ理由として、”やらせ”、暴力、”心中”と書いた。なぜ暴力だけ””がない?(2010年2月23日)

12、なぜ永津佐和子は事故死(?)した?

13、七緒を殺害した(と思われる)後、若橋のルポの内容の真偽

14、七緒が手紙を書いた理由

 15、七緒が殺される直前の若橋へ切れぎれの言葉、なんて言った?

   「…し…て……して」「…が、い……て、………」

   後に「早く殺して」と若橋は解釈したが、後半はそう言っていると思えない。

 

◆考察

今のところ少し思う箇所抜粋すると、、、

 

2、七緒はレモンティーばかり飲む?

  ・若橋が取材許可を取ったとき、1回目取材、2回目取材の計3回

  ・取材許可のときは珈琲店でレモンティーを注文し、若橋自身驚いている

  ・3回目はレモンティーか不明だが「冷めたティーカップ」とさりげなく表記あり

  ・しかし、七緒の家には珈琲があった

 ⇒七緒宅に珈琲あることに疑問を持たせたかった?

  

3、七緒の母はいつ亡くなった?

  ・2回目取材(2009年11月19日)で、若橋に一昨年亡くなった、と言っている

   =2年前

  ・小説最後の方の七緒の手紙(2010年2月16日)で3年前に亡くなった、とある。

  ⇒あまり深い意味はないかもしれない。

   単純に母が亡くなったのは上記日付の間だった、というような気がします。

 

5、永津佐和子は七緒の策略に絡んでいた?

11、若橋は熊切に対するリスペクトが揺らいだ理由として、”やらせ”、暴力、”心中”と書いた。なぜ暴力だけ””がない?(2010年2月23日)

12、なぜ永津佐和子は事故死(?)した?

  ・永津は熊切の死後「熊切が死ぬ理由がわからない」という旨のコメントをした

   永津が熊切を殺したかったのなら、このコメントは変では…

  ・若橋の最後の取材で、七緒は「私の一存です」と答えた

  ・”やらせ”は文章をそのまま引用すると以下のとおり、ご丁寧に癒着に””はない。

   親子関係を利用した、神湯堯との癒着と”やらせ”

   暴力は本当に存在した?そして若橋も気付いていた?

  ⇒永津は熊切を殺したいと思っていなかった。

   七緒を刺客として送り込んだつもりもなかった。

   だが、若橋のルポを読んだ神湯のシンパに殺された、と推測。

 

6、若橋が山荘を初めて見学した翌日(2009年11月24日)。若橋はなぜ朝起きられなかった?

  ・前日晩にビール2本飲んだだけ、7時のアラームで起きられず、8時に起床。

   若橋自身も気にしていた。

  ・前日気になるもの食べていない(ビールは宿泊した甲府のホテルで買った)

  ・毒か…と思ったが七緒の家でごちそうなったのはもっと後

 

14、七緒が手紙を書いた理由 

  ・「七緒は(おそらく)若橋を好いている」という旨の内容

  ・七緒は死を予感している

  ・七緒は7年前の罪を認めている

  ・恩義を感じている人に(おそらく)若橋の手が及ぶのを危惧していた

  

⇒七緒が手紙を書いた理由として考えられるのは…

  ①自分がもし再度心中未遂ときの保険

  ②自分絡みで若橋が罪に問われたときの保険

 

⇒七緒が罪を認めていることから考えて、①は無い気がします。

 (若橋を負の方向へ誘う七緒の様子からして可能性ありと思えたのですが)

      

実は、七緒の取材は文中に明記されていない回があります。

(2009年12月27日)取材再開~(2010年1月25日)七緒宅でご馳走の前で計3回。

しかし七緒の体調不良で進捗なかったという理由から載せていない。

   

そして若橋の最後の取材には以下中期があります。

(※以下は、彼女とのやりとりをまとめ、再構成したものである)

 

もしかして、計3回の中で七緒に聞いていた?なんてことは…

長くなりましたが、②だとしたとき若橋の最後の取材で「愛している」となぜ言えなかったのか、計3回の取材は手紙を書く前のため、まだその気持ちがなかった…なら仕方ないですが、何かありそうだなーと、思っています。

 

 

 

ここまで何も解決していません(解決することがあるのか…とか言わない)

なんだか残念ですよね。私として少し自身がある考察を書きます。

 

七緒宅で若橋と七緒がビデオを見る場面。

熊切と七緒の心中が移されたビデオを七緒がもっていたが、それを若橋に言わなかった理由として「決して人には見られたくない箇所があります」と答えています。

 

七緒が見られたくなかったのは、熊切と七緒の情交シーンなのか?

 

若橋も、そのシーンを見せる必要があったのか?と疑問に思っている。

推測ですが、七緒が見せたくなかったのは情交シーンでなく、カモフラージュだった。

 

マドラーでグラスに入れた薬を潰すシーン、それを七緒は見せたくなかった。

だって誰でも気付くでしょう。潰しずらいって。若橋も気付いたから擂り粉木を持って行った。

薬を潰してからグラスに入れる、それでは致死量の薬を自分も飲んでしまうから、七緒は面倒な方法をとった。そしてそれを人に見られて疑念を持たれたくなかった。

 

と、思います。

既知のことですが、七緒が熊切と心中する気はなかった何よりの証明だと思っています。

 

 

今回はこの辺で。

まだまだ、分からないことばかりです。

「若橋がカミユの刺客、七緒が刺客」のこの線は、勘ではありますが正解です。

少しズルいですが『放送禁止』を見てわかるように、番組中に匂わせる真実、これはほぼ正解です。ただし、さらに細かい裏事情が散りばめられている。そういう印象です。

 

今回もすぐには分からない裏事情が散っていそうです。

例えば、登場人物間の見えない人間関係です。出征やら経歴が不明な人ばかりです。

七緒の肉親と収入源、若橋は本を出したことあり、大病を患っていた…怪しすぎます。

そのヒントは、熊切のメッセージ(3作品と遺書の「セカイ」)にありそうな気がする。

 

もっと考察していきたい。

まずは、初版本を手に入れたいところですね。